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 ギターの話

ギターは見た目が重要です。
どんなに高価でも、どんなにイイ音でも、どんなに弾きやすくても、見た目がカッコ悪いのはダメです。
どうも僕は穴の開いたギターが好きなようです。
あまり意識はしていないつもりですが気付いてみると穴の開いたギターを手にしています。
洞穴、抜け穴、落とし穴。鼻の穴、耳の穴...。
生活の中にも人間の身体にも穴はなくてはならない大切なモノなのです。

カラマズー/ピック・ギター

僕がいつもライブで使ってるメイン・ギターです。
1937年製ですから僕の父親と同じ年です。
弾き語りのブルースマンに憧れて何かアコースティック・ギターのカッコイイのが欲しいなあと思っていたときに楽器店に飾ってあったこのギターに一目惚れ。
本当はギブソンのオールドギターを買えばそれっぽいんだろうけど、どうも僕は正統派のギターよりもこういう訳の分からないモノに惹かれてしまうようです。
楽器屋の人の話によるとカラマズーというメーカーはギブソンに吸収合併されて今はもうないそうです。
ボディーが小ぶりな為、生音が小さいのがちょっと残念ですが見た目通り枯れたイイ味わいの音です。
ピックガードが付いていたんですが音がブレるため外しました。ブリッジで音を拾うピックアップを付けてあるのでバンドで使うときはアンプにつなげます。
僕は楽器を買うとき、音や状態の良し悪しをあまり気にせず見た目だけで衝動買いするので買った後で後悔する事もあるのですがこのギターは大成功でした。

ギブソン/ES125

学生の頃、なんとリサイクルショップで見つけたギターです。
バイクを買おうと思ってお金を貯めていたのですがショーウィンドウにこのギターが飾ってあったのを見てついつい買ってしまいました。
そのころギブソンのギターなんて恐れ多くてとても自分が持つモノじゃないと思っていました。
しかし、夢のギブソンです。「このギターを買えばギブソンがオレのモノになる。」と思い切って買うことにしました。
状態はまあまあ。音はへなちょこです。
ギブソンのESシリーズといえばB.B.キングの使っている335が有名ですが、こんなの見たことありませんでした。「これなんて言う名前のギターなんだろう?」という疑問がしばらく解けませんでした。
ある時ジョージ・サラグッドが使っているのを見て「やったー!オレと同じギターだ。プロも使ってるんだ。」と安心したのを覚えています。
でもよく見ると彼のはピックアップが2つ付いています。僕のは1つ。がっかりでした。
せっかくギブソンを買ったのにやっぱりへなちょこと縁が切れないのは僕の宿命でしょうか。
でも今はもしかしたらとても希少なレア・アイテムかもしれないというかすかな期待を持っています。


ヤマハ/?

名古屋の大須コメヒョウで買いました。
友達の吉田と昼間から大須で酒を飲んでいました。
「楽器屋に行こうか。」ということになり、コメヒョウの楽器売場に行きこのギターを見つけて酔った勢いで衝動買いです。
なんていう名前のギターかわからない。でもなんかカッコイイ。本当はこういうギターがたくさん欲しいです。
吉田もこのギターを見ていたので、もし彼が「オレ、このギター買う。」と言ったらどうしようと思っていました。でも吉田は真っ赤な12弦ギターを気に入ったらしく、ホッとひと安心しました。
2人でギターを買った後、大須公園に行き、野外セッションです。
僕たちが歌っていると子供達が集まって来て暖かい拍手をくれました。
感動の一日でした。


タイニーボーイ

その名の通り小さいギターです。
ウクレレよりひと回り大きい程度でしょうか。
これは1年半位前にその頃付き合っていた女の子と名古屋港あたりをブラブラしていたときに「ヴィレッジ・ヴァンガード」で買いました。なんと3,800円。
スプレーで赤く塗り「どこでもギター」と名付け、いつも車の中に入れておいて海で山で酒場でホテルで大活躍です。
こういうギターに弾きやすさや音色云々は関係ありません。
とにかくキュート。
しかし、その彼女と別れてから今は部屋でひっそりと眠っています。
新たな出番を待っているようです。

ヤマハ/ストラト・キャスター

数年前、地元の後輩のドラマーと2人でブルースをやってました。
彼はロカビリー好きでギターも弾くのですが、ある日彼の部屋にグレッチのブライアン・セッツァー・モデルのギターが置いてありました。
「カッコイイなあ、いくらで買ったの?」と聞くと「18万。」と言いました。
その頃彼にはもうすぐ結婚する彼女がいて、その彼女は彼が音楽のことでお金を使うことをとても嫌がりました。
その彼女に「またギター買ったのっ!いくらしたのっ!」と聞かれ、彼は「ハ、8万。」と答えました。彼女は「8万もしたの!」と怒りました。本当の値段を言ったら彼女は何と言ったのでしょう。
その彼が「もうこのギターいらないから。」と2,000円で譲ってくれました。
ストラトはどんな音楽をやるにのも合うし丈夫なので宴会に持ち込むには最適です。
彼はその後結婚し、子供もできました。
今は音楽活動をしていません。
きっと奥さんと子供と3人で幸せに暮らしているのでしょう。


メーカー不明/4弦バンジョー

毎月出演しているライブハウス「インディゴ」のマスターにもらいました。
もらったと言うより交換したと言った方が正しいでしょう。
以前、岡崎の楽器店でメーカー不明のドブロ・ギターを購入し、嬉しくて嬉しくて誰かに見せようと思い、ギターを抱えてインディゴに行きました。
独特の音のするそのギターを弾きながら自慢してお酒を飲んでるうちにベロベロに酔っぱらって来ました。
インディゴのマスターはほめるのが上手です。
「イイねえ、そのギター。」などと言われているうちにすっかりご機嫌になり、帰り際に何を思ったのか「このギターあげる。」と言ってしまいました。
あくる日になってずいぶん後悔しましたがあげてしまったモノは仕方がない...。
数日後、またいつものようにインディゴ行きました。
いつものように酔っぱらっているとマスターが「これあげる。」と言ってこの4弦バンジョーをくれたのです。
ドブロ・ギターのお返しなのか、マスターは何も言いませんでしたが彼は本当にイイ人です。感謝してます。
ただこの4弦バンジョー、どうやって弾くのかわかりません。
※ちなみにこれがマスターにあげたドブロ・ギターです。
ヤマハ/ギタレレ

上で紹介したタイニーボーイより少し大きめのナイロン弦ギターです。
こんなに小さいのにかなり精巧に出来ています。
音もイイ。
こういうカワイイやつを見つけるとついつい衝動買いしてしまいます。
車に積んで持ち歩くにはチョットもったいないくらい良く出来ています。
ライブでも使用したことがあります。
しかし、バンドの中ではやはりパワー不足であまりしっくりといきませんでした。
映画「ティファニーで朝食を」でもオードリー・ヘップバーンが窓辺に座って小さなガットギターを弾いてましたし、「太陽がいっぱい」ではアラン・ドロンもガット・ギターを弾いていました。(実際にはここまで小さくないけれど。)
やはりギターはオシャレなアイテムの決定版なのです。
日本では「小林明」や「仮面ライダー2号」、「人造人間キカイダー」もギターを身につけていました。


ウクレレ

夏の定番、ウクレレです。
今や夏だけでなく手軽な楽器として一般的な認知度はかなり高いです。
このウクレレはとある大型電気店で980円でした。
実はこのウクレレ、今はもうボクの手元にありません。
先日、弟が遊びに来たときに「これちょうだい。」と言って持って行ってしまいました。
以前、フェイマスというメーカーのウクレレを持っていて、自分でデコレーションしてとても気に入っていました。
ライブでも使っていたのですが、ある日のライブでいつものごとく酔っぱらいながらウクレレを弾いていたら、とてもカワイイ女の子が見に来てくれたので、「これあげる。」といってあげてしまいました。
ちょっと後悔しましたが、仕方ありません。
ボクはウクレレに縁がないようです。
その後、あのカワイイ女の子がボクのライブを見に来たことは一度もありません。

グレコ/フルアコ

高校卒業後、東京の大学へ進学することになりました。
上京しバンドを組む事になったのでこのギターを買いました。
学生時代、ともに青春を過ごした思い出深いギターです。
考えてみればこの頃からすでに穴の開いたギターが好きだったようです。
はじめて弦を張り替えるとき、古い弦を外したらブリッジが取れてしまったのでびっくりしました。
この手のギターはブリッジが固定されていないのです。
慌てて元に戻そうとしましたが元の位置がわからず、適当に置いたらチューニングが合わないので困ってしまいました。
結局ブリッジをガムテープで止めて固定しました。
それ以降、この手のギターの弦を張り替える時は1弦と6弦をまず外し、順番に2本ずつ張り替えるようにしています。
ボクの学生時代はバンドブームでした。
自分のバンドではR&Bやブルースをやってるつもりでしたが、今聴いてみるととても荒々しくパンキッシュでちょっと恥ずかしいです。
甘酸っぱい青春のヒトコマでした。


エピフォン/5弦バンジョー

長い間友人宅に置いてあったためHPに載せることが出来ませんでした。5弦バンジョーです。
ブルーグラスやカントリーでお馴染みの楽器です。
生音がかなり大きいので野外セッションなどにはもってこいです。
ブライアンセッツアーがバンジョーを弾きながら歌っているビデオを見て「うわー、カッコイイ。」と思っていたところ楽器屋さんに飾ってあるのを見て衝動買い。
バンジョーの音は甲高く、心弾むような軽快な曲にむいてると思います。
しかし弾き方はナカナカ難しく、特にロールといわれるアルペジオを複雑にしたような奏法は聴いているととても気持ちよいのですがいざ弾こうとすると思うようにいかず、イライラしてお尻の穴がむずむずします。だからいつも適当に自分流に弾いてしまいます。
浜松に「てらだっち」というバンジョーの名手がいます。彼の演奏を聴くといつも自分のいい加減さが恥ずかしくなります。
本当はもっと練習して上手になりたいと思っていたのですが、今では「いい加減でへなちょこなのがボクなのだ。」と開き直ってます。


?/ガットギター

ある日、大須観音の縁日にSPレコードを探しに行きました。
大須の縁日では骨董品からガラクタみたいなモノまでいろんなものを売っています。
ボクが行った日は目的だったSPレコードがあまりなく、それでもブラブラといろいろなモノを見て回りました。
その時このギターを見つけたのです。値段は1,000円。
どうせガラクタだろうと思って最初はあまり気に留めませんでした。
大須観音の境内をぐるぐる回り、そろそろ帰ろうかと思いながらまたギターの置いてあった店の前を通りました。そしたらさっきまで置いてあったギターがなかったのです。
「ココにさっきギター置いてありましたよね?」と店のおじさんにたずねると「あるけど、もうしまっちゃったよ。今日はもう店じまい。あれ買ってくれるの?」と言われ、思わず「う、うん。」と答えてしまいました。
状態も何も見ずに買うことになってしまったことを少し後悔し「せ、1,000円でしたよね?」ともう一度確認しました。
「まあ、1,000円ならイイか。」と思って買いました。
ところが、手にしてみるとガラクタどころか状態はとても良かったのです。ギターケースは付いてなかったのですが外観もキレイだし音の狂いもありません。
何だかとても嬉しくなってしまい、ギターを小脇に抱えながらさすらいのギター弾きを気取って得意げに夕暮れの町を歩いて帰ったのでした。

チャキ/ウッド・ベース

買ってしまいました。ウッドベースです。
この形、大きさ、音、タマリマセン。
これはロカビリーバンド、プレジデンツのベーシストで「やまち庵」でもベースを弾いてもらっているボリーに譲ってもらいました。
彼は他にも持っていて部屋が狭くなるので置いておけないと言うことでボクが格安でもらうことになりました。
こんな大きな楽器が家にあるだけで嬉しくて嬉しくて毎日触ってしまいます。
音の並びは普通のベースと一緒なので弾き方は問題ないのですがとにかくこの大きさ!僕の身長よりデカイのです。弾いていると指が痛くなってきます。
でもいつかこれを弾きこなし、ウッド・ベースでデビューしたいとたくらんでいます。
ジャズ・クラブ「インテルサット」のマスターに「ウッド・ベース買っちゃた。」と言ったら、マスターは笑って、「ヤマちゃんがベース買っても一人でギターとベースは同時に弾けないよ。」と言いました。
ごもっともです。